イエナビ ~欠陥住宅の作り方~

現役ホームインスペクター親子が、住宅建築のリアルな一面を綴っています

2014年05月

前回は、登場人物の流れをお伝えしましたが・・

工事が始まれば、その登場人物は
数十倍に膨れ上がります!!

基礎の職人さん・足場の職人さん・電気業者さん・大工さん・・・・etc

1棟の家を建てるには、様々な登場人物が必要です。



ここで問題が・・



建て主が、最初に家を建てよう!!
と思ってから、その家づくりの計画を
一緒に進めてきたのは、どなたでしょう?

そして、工事が始まって
その計画をどなたと進めていくのでしょう?


つまり、きちんと家づくりの概要、詳細が作り手に伝わっているのか?
打ち合わせ通りに、図面が変更・引継ぎされているか?


これが簡単なようで難しく・・
きちんと、引継ぎがされていないために
思ってもない様な、不具合が発生してしまうのです(-_-;)

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前回の続きになりますが・・

家を最初に建てよう!と考えたら
一番初めに会うのは、住宅会社の営業マン。
というケースが多いですよね。

取っ掛かりは
建築費用の資金計画や
建物の標準仕様の話だったりします
※この標準仕様・・というものが曲者ですが、それは別の機会に・・


いいなぁ・・となると
実際にプランが提出されて、見積もりの説明となりますが
このプランは設計担当がドラフトします。
※プランを営業担当が作成するケースもありますが、ここでは分かりやすくするために・・


それで、話が進むと
インテリア担当などと、壁紙の入りを決めたり
各部材の仕様を煮詰めて、いよいよ工事着工!!

現場担当者の登場ですね。

工事が始まるまでに、さまざまな登場人物が登場します。


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完成前のインスペクションですが
基本的には、何をするのだろう??
という、お声を頂きます。

基本的には、
動くものはすべて実際に動かしてみることが
大切ですね(^^)

例えば・・
こんな事例もあります。

22

引出しが換気ガラリと干渉して全開しない。


他には・・

P2106107

サッシと照明が干渉・・
等と言ったケースもあります。

もう少し前の工事段階から、
インスペクションに入っていれば
事前にチェック出来たのですが。


こういったケースはレアケースでしょ??
だってプロなんだから・・・
と、お思いかもしれませんが、そうでもないのが現実です(-_-;)


では、一体なぜこんなことが起きてしまうのか?
それこそが、住宅を建てる上での重要ポイントの一つです。


次回から少し、住宅業界を紐解いていきます。

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インスペクションの際に撮影した一枚ですが・・

CIMG5613

未開封の塗料缶です。


外壁の仕上げを塗装で行う現場もありますが
塗装の塗り厚はコンマ数ミリ~といった世界ですから
一体どうやって、塗膜厚の施工管理を・・???
と思うかたもいらっしゃいますよね。


実は、現場では・・
塗膜厚を計測しているわけでなく、塗料缶の数で管理をしています。


例えば、外壁の㎡数が500㎡だとします。
そして、選択した塗料の標準仕様が、0.25Kg/㎡の16Kg缶とします。

つまり、1缶に16キロの塗料が入っていて
標準的に使う量が、1m×1mの広さで0.25キロですから
16÷0.25=64㎡
1缶で64㎡を塗装出来るということです。

これに外壁の面積を考慮すると・・・
500÷64=7.81≒8缶
が現場で必要な塗料の缶ということですね。

現場での管理は、この8缶を注文して
実際に8缶使用したかどうか?を、管理するというのが
一般的です。


ということは、、上の写真。

頼んだ量が多いのか?
使った塗料が少ないのか??
どちらかになりますね・・

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木造系の住宅ですが
外部の防水検査を実施してきました。

P5224215


このように、外壁から配線などを出すのですが・・
写真でお分かりの通り
穴(ピンホール)があります。

拡大すると、

P5224216



貫通部分の周囲は、雨が入らないように
シーリングを施工するのですが、どの現場でも
だいたいこんな不具合は散見されます。


下の写真のように、一見わかりづらいですが

P5224217


下側を覗くと・・・

P5224218


こちらも穴が(-_-;)

ちなみに、私がインスペクションに入る前に
必ず、社内検査を実施してもらっていますが
どこもだいたいこんな様子。

うーん・・といった具合ですね。

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